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理論と技術の両輪で作る総入れ歯
有床義歯補綴診療のガイドライン準拠の治療
日本補綴歯科学会が作成している有床義歯補綴診療のガイドラインを精読すると歯科医師がしなければならな
い診査、診断、治療計画、補綴処置、維持・管理が細かく書かれています。
これらに応じてしっかり治療することが大事で、入れ歯に使う材料ではありません。
これらの項目は標準治療なので時間も、お金もかかります。
私も大学院時代論文を書くために患者さんの協力で多くの時間をかけて作りましたが、臨床医になると
医療経済がありますので各患者さんの状態、すなわち病態によりますが難易度によりお金がかかります。
巷で言われている金属床だから,軟性レジンだからお金が高くなるのでは本来はないのです。
技術的な難易度が本来の姿ですね。チエアサイド、ラボサイドの作る時間から考慮されるべき問題であると思います。
粘膜上に作る総入れ歯はリカバリーが難しい金属床の入れ歯はマクレガー、ワットの成書に書かれている
硬口蓋の骨の変化の少ない部位のみでないと粘膜変位や、骨の変化に対応できにくいので注意ですね。
歯科医療は技術でなくまだまだ材料格差から抜け出せないのが現状ですね。
本来は機能の解明そしてそこで形態を個々の患者さんに決定するのが本筋と長い補綴の臨床家としての私の意見です。歯科医師、歯科技工士の腕の評価は至難のことかもしれないのでなかなか進みません。
下の入れ歯のスケートデンチャーが多いのが最近とても気になります。
2023/02/25