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審美的補綴治療の危険性について
いま動画サイトで短期間に白い歯を望むあるいは反対咬合まで治したいとの希望でジルコニア冠
などの修復法が散見されますがここに関して元歯科補綴専門医として述べます。
1.まず若い方20台あるいは30台の人は最小限に治療すべきである。
その訳は長期に歯肉の辺縁を安定せられるか?マージンの変化がないか人工物なので組織の変化があるのではないか?まして便宜的に歯髄を取る場合は長期の保存が難しい場合がある、歯冠の色が年とともに変わる。
もちろんそれをやり直す経済があればよいあくまで人工的に歯科医が治療したので10年、20年の耐久性
体の変化に適応できるか考えてください。ゆえに10本20本など治療はもってのほかです。
2.顎関節との関係は?
特に臼歯の咬合は顎位の取り方が難しい、そして顎位も変化するのでその調整が定期的にいる。
咬合の設定も科学的なエビデンスにより行うべきである。咬合の再構築はとても難しい治療なので
見た目の美しさだけで咬合をいじりたくないですね。
エビデンスがない場合革命的に多くの歯を治療すべきではありません!!
将来のことも考慮して慎重にすること、そして人工の補綴物のセラミックなどは硬度があり
咬合による摩耗などが天然歯と異なり歯ぎしり、食いしばりのある方は特に注意してください!
歯肉の健康、歯髄の健康は歯を削り変化の長期的に対応できるか考えましょう!
インプラントの選択も将来的に維持管理ができるのか、残存の歯がダメになった時またインプラント
ができる経済的な支払ができるかです。人工物は維持管理がとても大変です、口の中は細菌だらけ、
そして食べ物の温度差5度Cから55度Cぐらいの幅のある環境で食べますのでハードなのです。
歯冠:歯根=1:2の原則を変えると歯は持たない?咬合力は3mmから5mmで最大の破砕力が出る
人工的な冠でこれができるどうか考えてください。
多数歯を補綴で治したい方で悩みのある方はセカンドオピニオンどうぞ!
2024/11/18