院長のブログ
誤嚥性肺炎を防ぐ方法
誤嚥性肺炎を防ぐこの命題は2つあります。加齢により筋力が衰えるもの、脳機能障害により中枢の機能が
ダメイジを受けたものです。これは専門の理学療法士の指導が要ります。
加齢による筋力の衰えは咀嚼筋群、咽頭周囲筋群の鍛え方で自分でもやれます。そして不顕性誤嚥を防ぐには
先ず口腔の清潔さが一番大事です。特に寝る前の歯磨き、入れ歯の殺菌、舌苔の除去、口蓋襞の清掃
入れ歯を夜間も入れている人は徹底的な清掃と殺菌が大事です。
これにはリステリンが有効です。文献的には東京歯科大の奥田元教授の物を読んでください。
高齢になればなるほど病弱になればなるほどお口の手入れはとても大事です。
ごっくん運動もいいのですが筋は停止と起始がないと最大の筋力を発揮できません。
即ち中心咬合位があり左右の顎関節が安定していなければなりません。
これが必要十分条件です。
高齢者がフレイルになる前に40台からお口の環境改善に努めることが誤嚥性肺炎を防ぐスタートなのです。
もちろん生活習慣病の予防も大切ですね。誤嚥予防は全身のトータルケアなのです。
2018/03/21