院長のブログ
高齢化社会での歯科治療とは
「訪問歯科診療から得られた超高齢化社会でのかかりつけ歯科医の役割」の論文,須貝昭弘先生の
論文を読んで日常の身につまされた言葉が高齢の患者さんが通院できているうちに、通院できなくやった時に
備えているか自問自答しての思いを書きます。
自分手にした患者さんに関しての総入れ歯では安心しているのですが、部分入れ歯や架橋義歯では不安です。
高齢になるといろいろな病気、心臓。脳、痴呆などの病気で外科の処置が困難な場合も含めて超高齢者の
治療の介入が大切なことを認識いたしました。
歯の治療も50代、60台、70台、80台と考えその人の健康状態を考え将来を見据えての治療が
求められますね。
元気な時に安定した総入れ歯をつくるこのフィロソフィーはとても大事なことと再確認しました。
今日も総入れ歯を作り15年の患者さんが来院しましたがリベース、人工歯の置換でさらに10数年は
使えるでしょう。多少治療代がかかりますがある年齢になられたときに一思いに総入れ歯を作ることもありですね。
摂食、嚥下も理解できている先生で見てもらい安心して食べる楽しみを高齢になられても享受できるように
日々治療しており、定期健診ではオーラルディアドコキネシス、反復唾液嚥下テスト、唾液量検査をして
嚥下機能を観察しています。難症例は日本大学歯学部植田耕一郎教授にご紹介しています。
適正な咬合高径や人工歯の配列位置、マウスボリュムが嚥下にも総入れ歯の場合とても機能解剖学的に
大切です。元気な時にお口の状態を今一度確認したいものです。
2023/01/25