院長のブログ
総入れ歯と心身相関医学
入れ歯治療、及び顎関節治療には物理的な治療では解決できない心の問題があります。
私は43年の臨床の半分くらいは歯科技術一本でした。しかし今から約18年前から精神心理学が
咬合、噛み合わせに重大な影響がある相関関係にあるときずきました。
そこで心身医学の学会、書物などで勉強いたしました。
噛み合わせが悪いと視床から大脳皮質、視床下部、下垂体などに影響がでてきますから確かに
体の不調がかんがえられます。是は物理的な方向からですが逆に心理的な方向から診ると
不安定な方は咬合や補綴物の不調を長く感じます。
幸せな方はこの感覚が少なくなります。
心の持ち方が大事になるので総入れ歯専門医ながら日本ポジテブ学会で大野裕先生の
ワークショップなどで日夜研究しているのです。
是は身体化された認知の理論から説明されます。
テルアビブ大学のタルマ,ローベル先生の本を読むと分かります。
患者さんにとりいい総入れ歯は技術と心のケアです。
唾液の分泌も身体化から一部は解決できるのですからーーー。
後悔
定期健診の葉書をお出ししても来院されなくなった患者さんは実は私はとても心配です。
もちろん他医にてその後治療している場合もありますが鬼籍に入られた方もあります。
総入れ歯の治療は43年間の臨床のすべてを投入しているのでとても残念な気持ちになります。
本日ご主人から7月亡くなられたの電話、この場合は残存歯の周囲から血が出て、肝臓や血液の
病気が疑われていたので本来ですと懇意にしている大学病院に紹介するのですが住まいの近く
といわれたのでその医療施設で内臓の治療をなさいました.硬化療法で内視鏡治療、しかし
成功したのですが数ヵ月後消化管出血が止まらなくなり亡くなられたとのこと。
肝臓専門医に精査していれば是は防げたのかな?
踏み込んで幕内先生にご紹介すればと思い後悔しています。
穏やかな方に口の優しい方でした。
2015/08/26