院長のブログ
シェーグレン病と総入れ歯
シェーグレン病は1933年スエーデンの眼科医であるシェーグレンが涙腺や唾液腺を標的とする自己免疫
疾患に対して報告したことに発する。50歳代の女性が多いのも特徴です。
歯科的には口が渇き、舌がつるつる、口角炎の発症などです。当然唾液の分泌が不足するので多くの弊害が出ますね。
対症療法
1.唾液の分泌不足に対応しての方法です、よく噛む
2.口腔保湿剤の使う。例:人工唾液サリベートの冷やして使うなど
3.食物を柔らかく、液成分を多くする
4.熱い食べ物、刺激物は避ける
5.味覚の変化に対応ーー食べ紋のの中の水分、温度また糖分はできるだけ控える。
総入れ歯の人はレジン床にして研磨面を常につるつるにしておく。人工歯は陶歯を使う。
唾液が少ないことで歯に食べ物がつかないようにするためです。
これらの指導で総入れ歯の患者さんでもQOLが向上します。
口が渇くドライマウスの人は自己免疫疾患かどうか鑑別診断を受けるのもいいですよ。