院長のブログ
総入れ歯のむずかしさ
総入れ歯は無歯顎の人に対して機能回復を図る歯科補綴の一手段です。幼児期から学童期にかけて10数年
かけて乳歯、永久歯が完成し顎関節も完成してお口の3次元空間が出来上がりそれらと舌、頬の筋の協調
運動も、嚥下も脳機能として完成されます。それらのガイドとしての自然歯がすべて失われて、乱れたところに再び入れ歯の床を介して失われた歯の歯根の代わりに被覆粘膜、咀嚼粘膜が行うのです。
どこで噛むか、どのように噛むかまた各々により粘膜面の硬さ,軟らかさがすべて違います。これらを十分
診査診断し型取りとどこでどのように噛むのか精密に分析しなければなりません。
粘膜面の硬さ,軟らかさは被圧変位量として示され各々に適切な型取り方法を選択し精密の解剖学的に
調整していきます。
かみ合わせ顎関節と神経筋機構、脳機能、筋の機能の調和と義歯床の適合性によって決まります。
言葉で述べると簡単ですが生身の人間の場合失われた時間で組織も機能も乱れていますので大変なことです。
遠藤歯科医院の目標!!
歯がすべて有った時「有歯顎」の口元の再現と噛みやすさの追求です。これらは歯科技工士と患者さん
の協力なくては絶対にできません。
いい入れ歯希望の方はともにチャレンジしましょう。
正しく噛めることは健康を維持して、ボケ防止にもなり快適な人生を約束するひとっの必須項目ですね。