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院長のブログ
MFT(口腔筋機能療法)を総入れば治療に応用
これから難解な言葉が出てくるかもしれませんが私が推奨している治療義歯を使い本義歯を作る一つの
根拠をのべます。
まずどうして総入れ歯ななったか?そしてそれまで自己でもない限り一夜で無歯顎にになりません。
その過程に何十年のスパンがあるはずですね、そこで顎関節の運動の乱れ、変形、そして舌や頬の筋肉
咬筋、側頭筋、内、外翼突筋、咽頭周囲筋などの協調のみだれ、ゆがみ、変性が病理的、生理的に伴うはずです。そこで歯科矯正学での父Angle「舌や口唇の悪い癖は不正咬合の一つであり、それらの克服なしに矯正治療の
成功はない」と著書で述べていますが総入れ歯治療も歯科補綴治療ですが私は歯科矯正治療の最終的な
姿と捉えています。
ではMFTとはなんぞや?
「歯列を取り囲む口腔周囲筋群の不調和による摂食、嚥下時の舌突出癖、安静時の誤った舌位」、口唇位などの
口腔筋機能障害の改善を目的とした筋機能の調和を図る訓練法」と定義されています。
ここまで読まれた方はもうわかると思いますが治療義歯を用いて本義歯を作るパイロットデンチヤーの理論が
見えてきましたね。この方法は私の総義歯補綴の集大成です。もちろん先ほどのAngle先生の分類の
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ級のの分類による難易度、粘膜の状態、唾液、性格的な要素など加味して診査診断が入ります。
しかし自分に合う総入れ歯を目指すのなら「ローマは一日にして成らず」です。
これに脳機能をプラスさせるからです。食感、味覚、歯ごたえの活性化です、ただ型を取り、レジンで
入れ歯を作るのでは本当のオーダーメイドの総入れ歯はできません!!
治療用の入れ歯でMFT 、発音訓練をする、まさにそうです幼児が離乳食から歯列の完成、そして
顎関節の完成とともにいろいろな物が食べれるその過程を考えるといいと思います。
今振り返りますと定年の時に作られた方は半年あるいは一年点検で来られますが十分その機能が働いていることに喜びを感じます。これからも総入れ歯の機能を目指して真摯に研究していきます。