院長のブログ
噛めて嬉しい!
6年前どこで入れ歯を製作しても痛くて噛めない、口の中に多数の傷ができてミキサーで砕いてジュ
-スにして毎日飲んでいたそうです。
毎日痛い、みんなと同じ食事がしたい、食べることが楽しみなのにとの事で困り抜いていたそうです。
その姿を見ていてお孫さんがネットで私のところを見つけて車で連れてきていただいたのが6年前です。
歯科医学的に無歯顎での分類超難症例です。遠藤独自の分類Ⅴ型、顎堤、粘膜、対顎関係,舌
噛み合わせ、唾液、心理面での係数が高いからです。
治療法は0度人工歯を使い、噛む喜びを先ず感じていただき、本義歯で人工歯にスピルウエーを
つくりました。
好きなとんかつが食べらたそうです。
その後半年後との正確な定期的な健診です。
そして6年目の今年切れが悪いといわれたので2週間預かりリベース(改床)、人工歯の改造
して新品の総入れ歯になりました。
85歳元気で身の回りを自分でして食事も自分で作るそうです。
頭もクリアーです。
そして毎日がおいしく食べられるこれが大変しあわせと語られました。
若いころ苦労したが息子も孫も自分を大事にしてくれるし一度あきらめかけていた噛む、食べる
喜びそして私との出会いをとても感謝して下さいました。
米寿まで頑張りたい。と笑いながら語られました。
一度いいものを作れば長く使えるのです。
今日は歯科医師冥利につきる一時をすごすことができました。
総義歯難易度判定表により遠藤歯科医院では科学的に総入れ歯や部分入れ歯をつくります。
kameteureshii
朝日新聞1/25夕刊記事
1/25の夕刊に「少ない歯肺炎に注意」の記事がありました。
抜けてしまった歯が多い人ほど肺炎で亡くなる人が多いとの事だがサンプル数が55人、歯周病
で原因菌が唾液や気管を通じて肺に入るとの事であるがこの論文をレビュ―してみないと分から
研究デザインが少し乱暴かもしれない。
なぜなら歯の喪失ににても適正な補綴がされていれば咬合高径が確保されていれば口の咀嚼筋
および咽頭周囲筋群や抵抗筋の活性がはかられればまた良く噛むことで舌の菌苔も少なくなるの
歯が少ないから肺炎と歯周病だけの結論はいかがな物かとおもいます。
統計処理、解析方法は論文を精読しないと分かりませんがーーー。
遠藤歯科では総入れ歯の方に筋トレ、咀嚼訓練、義歯の洗浄,舌のクリーニング、ネオステリン
含そう剤などで口の中の清潔度を管理しています。
カンジダ菌の同定もして、入れ歯は定期管理レジン面の研磨して表面の傷をみがいております。
咀嚼、嚥下の面からも歯の数だけでなく視ることが視界良好なのではないでしょうか。
2014/01/25