院長のブログ
総入れ歯のシリコンリベース
今急激にシリコン床の入れ歯の宣伝や保険導入されたシリコンの裏打ちに対して永年の経験からの話ですが私の知る限りではいわゆる入れ歯の上手い先生はしていません。
柔らかければ痛くないこれは机上では当然ですが、まてよ顎の骨の上には粘膜があり、その上にまた柔らかい
シリコンであれば床は安定しません。咬合の安定が阻害されるから一時は噛めるが不適合になり再生の可能性があるのです。
なぜなら顎の骨は500ミクロン位1年で退行性の吸収がある場合があるからです。
その時はシリコンをはがし再生しなければなりません。追加補修ができないのです。
またその時微妙に咬合が変わり、再調整がいります。
また高分子なので食べ物の臭い、着色、カンジダ菌の増殖のことが心配ですね。
ですから病人の方の総入れ歯には私は不向きとおもいます。
それよりも温故知新でイントプレス,イボカップ重合のレジン床がいいです。
勿論できるだけ無圧、選択点加圧、などの印象法、咬合は中心位で設定これを的確にすることです。
ここでは述べませんが微妙な顎関節の調整はオケソン先生の理論です。
材料でいい総入れ歯ができると考えることは逃げの理論、だめです。
おそらく総入れ歯で名人の先生は手お出さない材料と思います。
私の知る限り総入れ歯の名医といわれる先生方は否定的です。