院長のブログ
シュライヒ先生
本の整理をしていて1991年半蔵門のF.M.東京の会場で講義とハンズオンのコースをうけました。
No.38のデプロマを受けた写真です。
世界的見て総義歯補綴の名人は数少なくなりました。私はバウチャー、ウオルフエル、シルバーマン、シュライヒ、などの先生の方法を学べましたが今はいません。
日本でも大学はインプラントがメインです。
総入れ歯の名人はいなくなりました、其れは症例数が少なくなり多くの患者さんを治療していないからです。
医学は経験的な側面があります、上手くできなかった症例から学び次の症例に生かすことがあります。
すべて成功、成功では無いので経験の豊富な先生にかなわない面があります。
もちろん歯科技工士もです。
インプラントが得意、入れ歯が得意、子供の治療が得意細分化されています。
オールマイテイの先生は歯科の名医にほとんど無いのではと思います。
元に戻りますがシュライヒ先生の入れ歯は車で言えばポルシエです。
口の周りの筋肉を味方にして軽々と下入れ歯です。
私はこの頃からパイロットデンチャーシステムの方法に着手しましたのでシュライヒ先生の方法は今ではほとんどしていません。
不安や鬱の総入れ歯治療に対する影響
長い総義歯補綴の臨床をしていて恩師加藤吉昭教授の言葉が今身にしみて感じられます。
加藤先生はご自分で排列され審美的な構成はすばらしかった方です。もちろん咬合学も秀でていて
学生時代、4年間大学院時代4年間、その後もオペラの造詣がすばらしくフィッシァーデスカーフアンでした。
その名人の先生が言われたことは「不安や抑うつは痛みを感じる閾値を低下させる、遠藤君すべて難症例だよ」といわれたことを今思い出します。
私は臨床歴43年やはり総入れ歯を装着してから長い調整が掛かるのは精神的に不安な方、抑うつの方です。
そこでうつ病学会、日本ポジテブサイコロジー研究会に入り総入れ歯治療の完璧性を目指しています。
2015/09/27