院長のブログ
老いの備え
漠然としたテーマですが本日定期検診で来院した後期高齢の82歳の男性について語ります。
彼は12年前70歳の時に遠藤歯科医院に来院しました。
大病で3カ月の入院生活で口から食べることの大切さを管理栄養士から説得されまず退院したら
歯をしっかり治そうと心に決めたそうです。退院して体調も万全でないので私は移行義歯を作り
まず3月ほど食べる機能筋の協調、顎関節の安定を図り、体力をつけてから主治医と相談をして
歯周病のP4、残根をすべて抜歯して無歯顎にしてまた骨が安定するのを待つて本義歯にしました。
今までの歯の手入れを改めて沢庵がポリポリ食べられる事大変喜んでいた記憶があります。
その後律儀な方で毎年定期検診ではほとんど同じ日に来院されました。
ハガキが届くとすぐに予約を取られました。
そして感心するのは朝夕1時間お散歩を欠かさないことです。
病気はしたくない、動物としてできる原点食べること、動くことを完璧にしていますね。
素晴らしいです、82歳にもちろん見えません、声にも張りがあり、姿勢もしっかり、立ち居振る舞いに
老人要素はないのです。エクセレント!!、70歳で老後の備えを自らの大病できずいたのですね。
そしてとにかく生き方が前向きです。こんな年の取り方をしたい見本であると毎度の検診で私は
身につませれ勉強させられます。「気ずき」、人はどんな動機で気が付くのでしょう。
限られた時間,有限の時間を大切に送りたいものですね。