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院長のブログ
よく噛めて痛くない総入れ歯とはー生理機能だ!!
「入れ歯の文化史」笠原 浩先生著をよく読むとわかりますが昔の入れ歯は形態的に職人が作り
いわゆる近代歯科医学の咬合論がありませんでした。いわゆる見た目だけです。もちろんすごく高価
でしたから貴族しかできなかったでしょう。
人生100年の時代入れ歯が見た目+機能でなければならないことは今の歯科補綴治療ではあたりまえです。
形態だけが綺麗でも機能的に各個人に合わなければ木偶の棒ですね。私は機能解剖学を東京歯科大学
現学長井出 吉信先生、歯科解剖学教授阿部 伸一先生に学び入れ歯の機能を各個人に治療義歯を
使い咬合、床の形態を設計できるようになりました。本当に会う入れ歯はある高さZ軸に対して
前方X軸、左右Y軸の3次元で顎関節との運動、お口の中の最大の筋肉すなわち舌との協調、そして
頬の筋肉との協調で初めて人工臓器として入れ歯が働くのです。ですから入れ歯の理論は壮大で
機能解剖学、口腔生理学抜きにはかんがえられないのです。よく噛める入れ歯は生体が学習する時間が
いるのです。健康保険で作る入れ歯との最大の違いではないでしょうか?
手間暇及び患者さんのリハビリが必須なのです。私の総義歯補綴学一筋の結論に近いと思います。
上手い歯科医師だけではいい入れ歯はできません、腕の良い歯科技工士そして何よりも噛みたい、
美しくなりたい、元気でいたい願望の前向きの姿勢患者さんが主役なのです治療義歯での一定期間の生理運動、嚥下,発音、咀嚼が昔の作り方の入れ歯との違いなのです。歯科医師に任せきりでは真の入れ歯はできません。このことをわかる人は早く気が付いた人はこれからの人生豊かににするために口腔機能に十分適合したかけがえのない自分だけの生体機能に合う入れ歯を作りえます。 痛い、噛めない見た目が悪いと悩まず自分に生理的にぴったりフィットした入れ歯で毎日の人生を豊かにしたいものです。
2023/02/02