院長のブログ
総入れ歯のよしあしその1
総入れ歯は粘膜上にあり維持安定が大事です。
ですから印象、すなわち型採りが大事です。
いい入れ歯を作る医院はこの印象採得にこだわりを持ちます。
粘膜の診査、診断してくれるか、唾液の性状、量を見てくれるかです。
先ず基本の第一番は上の入れ歯が吸着して外れないことです。
上の入れ歯がゆるいのはもう総入れ歯としては落第です。
自分の入れ歯がそれも上が良く維持されるか、落ちないか、ずれないか、自己診断してください。
いい入れ歯は先ず型とりで決まります。どんなに上手な歯科技工士でも粘膜の性状再現はできないからです。
丁寧に3回くらい掛けて型採りをする歯科医院なら先ず及第です。
此れは歯科医師がいかに上手か問われる技術です。
今日は先ず上の入れ歯が吸着維持完全かの問題を提議いたします。
これが総入れ歯の始めの一歩だからです。
下の写真はアルギン酸ライト印象模型での各個トレイでのシンチライト2次無圧印象です。
此れに再度透明レジンでトレイをつくり被圧変位を確かめマスター模型をつくります。
模型作成に3回型採りをして粘膜のあるがままの姿で総入れ歯用にメイキングしています。
これが究極の上顎印象です。こだわりです。