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院長のブログ
建築現場から総入れ歯の構築の考察
私の診療所の隣に老人ホームが新築されるらしい?
今年の初めから解体が始まり今は更地です。次々に工事の業者入れ替わり挨拶に来るのでわかります。
今は解体もユンボでバリバリと数日で行い仕事の粗さを感じます。、手作業などないのですね。
その後土地のボーリング、地質調査、もちろんその前に測量もしております。
これから図面にのっとり建物を建てていくのでしょうがさてここで話を歯科の治療に戻します。
総入れ歯治療では診査、診断を正確にしていますか。
レントゲンで骨の状態、噛みあわせ、模型で咬合検査,視診、触診,聴診、舌の運動、粘膜の被圧などなど
細かく診断する必要がありますそれから印象、各個トレイー、などを作り、試作品での咬合採得、試作品での
検査、完成、調整ですね。
これらの各段階をしながら総入れ歯を作るのですが生体ですので建築物と同じわけにはいきません。
計算道理にいかないのです。生身の人間いろいろ条件がここに異なりますので一筋縄でいかないのです。
やはり完成まで最低半年は要しますね。
試作品を作り、それを調整、修正して、本物の完成品を作る、それから生体ですからかみ合わせや、粘膜、
顎の運動などの微調整が半年に一度年二回は必要ですね。
これらのことを理解して総入れ歯ライフを謳歌したいものです。