院長のブログ
片側性咬合平衡
xやや専門的なお話です。uni-lateral balanced occlusion の定義:
側方位で咬合しているときに作業側の人工歯の頬舌側両咬頭の接触で
力学的な平衡状態を作り出し、非作業側は咬合接触していなくとも義歯が離脱しないとする
咬合様式のこと。
この方法で人工歯は排列しています。
医師と患者さんはE.B.M.で治療の成績を共有していくのがこれからの医療になると
おもいます。
漫然と治療するのでなく傾聴して分析、診査、診断して本当に役立つ治療です。
私は総入れ歯治療にこの方法を実践しています。
E.B.M.に準じた入れ歯つくり
日本補綴歯科学会の有床義歯補綴診療のガイドラインに準じた入れ歯つくりをすることは
学問的な問題を最小限起こらなくできるとおもいます。
総入れ歯装着者で寝ているときに入れている人は有意に口内炎が起きている。
また装着時間と痛みには正の相関がある。
これらを考慮すると夜間入れ歯はいれないほうがよいことが理解できますね。
寝ているときは入れ歯を外す。
食いしばりや歯軋りで顎堤を傷めないことも含まれます。
自分が作られている入れ歯が学問的に正しいかどうか検証するにはガイドラインを
読むことです。
そして主治医が勉強しているかどうかです。
2013/10/14